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Q

容器以外の発泡スチロールの用途にはどんなものがある?

質問 発泡スチロールと言えば真っ先にお肉やお魚などが入った容器などを思い浮かべますが、他にはどのようなものとして使用されているのでしょうか?
小学3年生になる子どもから、工作で発泡スチロールを使いたいので、これからしばらく捨てないで保管しておいて欲しいと言われました。
子供からまた発泡スチロールについていろいろ聞かれることになると思うので、その特徴についても分かる範囲で教えてもらえるとありがたいです。

yajirusi

A

身近なところでは緩衝材や建材などにも使用されています

発泡スチロールの容器以外の用途としては、まず緩衝材が挙げられます。最近では食品トレーなどとして有名ですが、元々発泡スチロールの用途で最も多かったのが緩衝材でした。
一昔前は、家電製品などを傷つけないように専門業者が段ボールの中に入れて使用しているのが目立っていましたが、最近では一般の人でもホームセンターや通販などで手軽にいろいろなサイズの緩衝材を手に入れられるようになっています。
他にも、発泡スチロールは住宅建材として多用されています。実は海外では発泡スチロールの用途として建材が最も使用されていて、特に欧米ではかなり古くから断熱材などとして利用されてきました。最近では土木業界でも発泡スチロールが多用されるようになっていて、着実に需要を伸ばしています。
また、目には見えないいろいろなところでも、発泡スチロールは使用されています。たとえば、自転車や工事現場などで使用しているヘルメットや、抱き枕などのクッション性が必要なあらゆる商品の中に含まれています。
近年では、先進的農業方法としてビニールハウスなどで水耕栽培用の育苗ベッドにも便利に使用されています。
発泡スチロールが持つ代表的な特徴としては、断熱性が挙げられます。一般的な発泡スチロールの耐熱温度は約80℃とされていて、熱の対流が起こり難い構造となっています。発泡スチロールは原料となるビーズを約50倍に膨らませていることから、体積の98%が空気で非常に軽いのが大きな特徴です。
持ち運びが便利で、エアクッションのように衝撃吸収力を持っているため、緩衝材として利用されています。意外に思う方も多いと思いますが、発泡スチロールは防水性や浸透性にも非常に優れています。お肉やお魚などの容器に使用されていることがそれを証明しています。
成形の容易さも、発泡スチロールの大きな特徴で、金型を作ればさまざまな形状にすることが可能となっています。

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